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製作技術 Level-1 Vol 1
設計図の要点

設計図とは、基本的にはそれを実現するための全ての情報が含まれていなくていけません。簡単に言ってしまえば、設計図を第三者に渡せば同じものが作れる!というものですね。

 回路図の描きかたは、入門書などでも解説されています。 部品の記号、結線のかきかたなど「書式」的なことがらです。もちろん基本ですから必須なのですが、私にはもっと重要と思えることがあります。

 それは、誰も教えてくれない! いや、教えることができないのかもしれません。 腕のいい料理人が作った料理は見ただけでおいしそうです。そして実際「美味い」。 なぜ、うまい料理はうまそうに見えるのか?私にはわかりませんが、設計図にも同じことがいえます。

 よくできている機械は設計図が美しいのです。そして見た目が悪い設計図は、実際の機械の品質も良くありません。

 ときどき製品の品質について相談されることがあります。設計者によって好みや価値観が違うので回路の良し悪しなど判断できるものではありませんが、設計図の見栄えを(回路ではない)見れば腕の良し悪しはある程度想像できるものです。

 望んでも優れた設計は簡単にはできません。しかし美しい設計図を目指すことはその道しるべになるように思うのです。


■電子回路の設計図とは?

 私も初めの頃は「メモのような落書き回路図」「部品は身近なものを拾い集め」「組み立ては成り行き」で作っていました。これでも製作中は全てが頭に入っていますから、完成できます。ところが、しばらくすると回路どころか使い方すら不明!何するものだっけ?? やはり、最低でも自分が思い出せる程度の資料は残すようにしましょう。

電子回路に限定した設計資料は以下のものが必須資料と考えて良いでしょうね。

1:回路図2:部品表
3:基板レイアウト図4:使用説明書

 どんな電子回路も回路図を作成しないことは無いでしょう。しかし他は無くても製作できてしまうので省略したくなりますが、一時的な実験でもない限り省いてはいけません。

 私ごとですが、今までに多くのものを作りました。しかし資料を省いて現存しているものは一つもありません。不本意ながら資料のない機械は時間が経過すると残骸になってしまうのです。

今回は、中心的な資料「回路図」に重点をおいて考えてみることにしましょう。

 
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