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用語・理論 Level-0 Vol 2
時代遅れなアナログ


「今どきアナログか!!!」などと時々聞きます。「アナログ」⇒旧式、「デジタル」⇒最新式「アナログ」は時代遅れの代名詞のような印象がありますね。
実際アナログ式とデジタル式は何が違うのでしょうか?

 富士山の高さは3800mぐらいらしい。
江戸時代のころから多くの方が測量されているようですが、測定するたびに値が違う。
測定技術がどんなに進歩しても正確な高さはわからないのではないでしょうか。
きっと1m以下の端数があるはずで、1cmの単位までわかれば正確でしょうか?1mm単位なら・・・。きりがありません。
「2XXX年、今日の0時ちょうどの富士山の標高は3776.XXX・・XXmです。」なんてことはならないでしょうけど、それでも実際の高さがあるはずです。

 3776mは「ちょうど3776m」でなくとも、私にとっては十分な正確さです。
そこで、3776m±1m以内と表現すれば、これは
表現としては正確になりますね。

 デジタル化(つまり数値表示)することで正確に表現できますが実態は
アナログ値の不確定な端数を切り捨てたもので、アナログで測定した値より精度がよくなることはありません。
また、いくら数値で精度を指定しても、精度はそれを実現する方法で決まってしまいますね。
 現実の「デジタル」の精度は
常にアナログを下回ります。コンピュータでどれほど計算しても「アナログ」で実現できなければ、あまり意味がありません。アナログ技術があってこそです。

 では、なぜ「デジタル」がいいのでしょうか? それは一度
数値に変換(デジタル化)してしまえば、実態がない単なる数値なので温度や時間などで自然に変化しなくなるからです。
 音楽のLPレコードやカセットテープは聞くほど劣化しますが、聞かなければ意味が無い。
ジレンマですが、CDやMDは何度聞いても劣化しませんね。すばらしいことです。

「アナログ」⇒「デジタル」⇒いろいろな加工⇒「デジタル」⇒「アナログ」このようにすると、間でどんな加工をしても
精度が悪化しないのです。複雑な演算をしても、長期間保存しても、たとえ地球の裏側に転送しても! 私たちも数値の方が覚えやすいですね。

 自然界は熱も光も時間も電気もみなアナログです。実際はアナログで情報を得て、アナログで情報を出さなければ何もできません。デジタル化は本来必要ないのですが、ただ情報を劣化させないということのために
膨大な電子回路でデジタル化をしています。

 例えばアナログで数十個程度の電子部品でできることをデジタル式にすれば、きっと数十万、数百万の電子部品が必要でしょう。現在は集積回路(IC)で数ミリ角の大きさに1千万個もの部品を入れることができるようになりました。だから昔はアナログでしか実現できなかったことが可能になります。これこそが
「最新式」のいわれではないでしょうか。

 しかし、情報を演算も保存も転送もしないのなら、デジタル化は資源の無駄です。
デジタル方式とは、情報を劣化させないために膨大な部品をも使う技術。に思えるのは、
私だけでしょうか? アナログならわずかな部品で実現できる事が、最新の高性能なデジタル回路でもできないことがたくさんあります。高価で複雑なデジタル方式が高性能とは限りません。
デジタル化で性能が落ちていないか、意味があるのか? よく見極める必要がありますね。
最新技術の本質は「アナログ技術」なのですから。



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